スラマットソレー ´_ゝ`)
キングでーす ´_ゝ`)
愛してやまない漫画「美味しんぼ」の中でも特に好きなストーリー “恋のキリタンポ” に出てくるきりたんぽを食べに、秋田・大館(おおだて)にある昔のきりたんぽやに行ってきました。
初めてこの話を読んだのが小学生の時で、それからずーっとずっと行きたいと思っていたのになんやかんや行けず、この度やっとこさ行ってきました。
お店の方いわく、今は「美味しんぼ見て来ました!」って人はほとんどいないそうです。(当時はいた)
大分遅くなってしまいましたが長年の想いを伝えにいけて良かった...
他の秋田グルメも色々楽しみ、“本のコロセウム” で有名な国際教養大学の中嶋記念図書館も行ってきました。レポします。
値段・サービスは全て訪問時のものです
美味しんぼ そして 恋のキリタンポ とは?
日本漫画史上最高傑作(と個人的に思っている)美味しんぼ(おいしんぼ)。
大手新聞社・東西新聞の文化部記者である山岡士郎(やまおかしろう)と、ヒロイン栗田ゆう子(くりたゆうこ)を中心に繰り広げられるクレイジーグルメバトル漫画です。
最近では公式YouTubeチャンネルやAmazonプライム(現在は終了)でアニメ版が一部配信されていて知名度が上がってきています。嬉しい。
「Dang Dang 気になる〜♪」のオープニングテーマはクセになる!
漫画美味しんぼの有名どころだとお馴染み伝説の鮎カス回「鮎のふるさと(8巻・第4話)」や、山岡の交友関係が地味に凄い寿司CTスキャン回「寿司の心(1巻・第3話)」、セリフだけは知っている人多数女将を呼べッ!!回「ダシの秘密(1巻・第7話)」とかでしょうか。
「このあらいを作ったのは誰だあっ!!」「馬鹿どもに車を与えるなっ!!」など美味しんぼには名セリフがあり過ぎる。
キング個人としては是非漫画を読んで頂きたい。アニメ版ではカットされてしまっている名言が沢山あります。
さて今回の「恋のキリタンポ」は56巻・第3話と、漫画をある程度読み進めた人ではないと知らない話かも知れませんが大変素晴らしいストーリーです。
美味しんぼは山岡が栗田にプロポーズする43巻までがはちゃめちゃな内容が多くて黄金期と言う方も多いのですが、その後も実は凄く面白いのです。恋のキリタンポもその一つ。
内容をざっくり説明すると(以下ネタバレ注意)...
栗田ゆう子の兄・栗田誠(くりたまこと※大手電機メーカー勤務の独身)が、子持ちのトラック運転手である未亡人たか子に求婚するも断られてしまう。
理由は亡くなった秋田出身のご主人が生前食べさせてくれると約束した秋田のきりたんぽを味わわせてもらえなかった事が心残りだという。
「東京で夫と食べたキリタンポの味が忘れられない。でも夫はあれは本当のキリタンポ鍋ではないと言った。あんなに美味しかったのにどこが違うのか?」と嘆くたか子。
ご主人との約束(本当のキリタンポ鍋を食べる)が果たされていないから次には進めないという事ですかね...
山岡夫妻、そしてたか子の娘・しずかの協力を得て秋田にきりたんぽを食べに行く...という話。
ここでポイントなのが秋田できりたんぽを食べた結果2人の関係が上手くいく...なーーんて単純なストーリーではないんですっっっ!!!
亡くなったご主人の言っていた本当のきりたんぽの正体と現状、更にはたか子が東京のきりたんぽをすごく美味しいと感じた理由など涙無しでは読めません(´;ω;`)
全体スケジュール(1日目)
8:15:東京駅
東京駅にやってきましたぁ〜。
今回はJR東日本びゅうダイナミックレールパックという、新幹線+ホテルを組み合わせられるお得なパックで行きます。
東京⇄秋田(秋田新幹線こまち往復)+ホテルで1人24,000円。バカ安い。(本来こまち片道18,020円かかる)
かつてはふくらむちゃん(東京駅構内の商業施設グランスタの元マスコットガール・宣伝部部長代理)がいたグランスタ東京で食べ物を買おうとしたけど混んでたのでやめました。
実は秋田行くのもこまちに乗るのも初!
ちなみに残りの東北各県は行った事あるので、今回で東北エリア制覇です。
大間(青森)にマグロを食べに行ったり〜宮沢賢治のイーハトーブを感じに花巻(岩手)を訪れたり〜免許合宿で山形に篭ったり〜などなど。
8:40:こまち乗車
東北新幹線の連結。ふーカッケー!!
緑ははやぶさ、赤はこまち。岩手の盛岡まで一緒で緑は青森、赤は秋田に行きます。
秋田まで約3時間40分の旅スタート!
8:45:まずは飲み食い
キングは乗り物の中で飲んだり食べたりするのが大好き。
朝ということで東京駅で買ったシャレオツコーヒーを早々に飲み干し...
駅構内で買ったまぐろいくら弁当を食べます。駅弁大好き!愛してる!!
東京名物・深川めしと一部トレードしました。
前日まで用事で関西にいたので、買ってきた赤福を食後のデザートに食べます。
大宮駅(埼玉)です。まあこの辺りは在来線でも来たことがありますからネ。まだまだ。
10:00:ゲーム・勉強・漫画
たらふく食べたらスイッチやったり〜
気づいたら仙台駅(宮城)。
インドネシア語の勉強したり〜
この旅の後、ジャカルタ会場で受けたインドネシア語検定C級に無事合格。
あっという間に盛岡駅(岩手)。
ちょっと浮気してクッキングパパ読みます〜
11:00:初めてゾーンへ
東北新幹線で盛岡駅までは乗ったことがあったけど、ここから先は初めてゾーンです。
途中大地沢信号場(岩手)を通過。信号場は停車場ではないので停まりません。
田沢湖駅(秋田)。
日本百景にも選ばれている田沢湖!コバルトブルーの湖面をいつか見てみたい。
角館駅(秋田)。
次の大曲駅(秋田)は撮り忘れた。
そしてついに秋田駅に到着!!
12:30:秋田駅
秋田初上陸。少し散策。
改札出てすぐ東北三大祭りの一つ「秋田竿燈まつり」の竿燈(かんとう)と、男鹿半島を中心とした伝統民族行事なまはげが出迎えてくれました。
そうそう。野原ひろしの出身は秋田なんですよね〜。
高さ2メートル(らしい)の秋田犬も。
ちなみに秋田滞在中、一度も秋田犬を見ませんでした。もっと街中に溢れてるのかと思ってた...。
秋田の銘酒もチェックチェック〜!
日本酒の松声(しょうせい)はお友達から美味しいよと教えてもらって知りました。
隣の佐藤養助(稲庭うどんの名店)の焼酎も気になる...
高清水(たかしみず)、北秋田(きたあきた)、雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)と有名どころの日本酒たち。(夜に飲む目星をつける)
秋田駅近くのタイムズでレンタカーを借りて
秋田駅から約110km離れた大館に向かいます!
14:45:道の駅てんのう
途中道の駅てんのうに寄ります。こじんまりとした感じですが綺麗でした。
お煎餅購入〜。納豆せんべいめちゃくちゃ美味しかった。
この店のおじさん、昔お仕事でイカット(Ikat/インドネシアの絣織)を扱っていたそうです。
まさかインドネシアからの一時帰国中に秋田でインドネシアの話をするとは...
無料だったので展望台も。(高さ59.8m)
左手には、なまはげで有名な男鹿半島(おがはんとう)がうーっすらと。
あとは寄り道せず大館へ〜道の明かりが少なくて結構怖かった...
16:50:昔のきりたんぽや
やっと美味しんぼの聖地である昔のきりたんぽやに到着〜!すっかり暗くなってしまった。
17時予約の10分前に到着。すぐに対応して頂きました。ありがたい...
ちなみにお店の周りは暗いので、お店の電気がついてないとマジ暗かった。
車は指示のあった場所に駐車。ほんの少ししか離れていないのに移動が寒かった。秋田を舐めてはいけない。
席数は少ないです。多分3組位しか入れない...
この後満席になりました。恐らく全員予約客みたいだったので予約は絶対してから行った方が良いと思います。
メニュー。
漫画内で山岡達が食べていた通り、きりたんぽ鍋(2人前)と比内地鶏のたたきを注文。
比内地鶏は日本三大地鶏の一つですが、今食べられている比内地鶏(ひないじどり)は、比内鶏(ひないどり)の原種にアメリカ原産のロードアイランドレッド種を交配した一代雑種になります。
比内鶏は昭和17年(1942年)に国の天然記念物に指定されたため食べられなくなってしまいました。その後交配試験を重ね、結果今の比内地鶏が誕生しました。
比内鶏と比内地鶏の違いは漫画を読む上でも非常に重要なポイントとなっております。
きりたんぽ鍋に付いてくるお通し。
なます、秋田名物の干し大根を燻製させたいぶりがっこ、別名「畑のキャビア」と呼ばれるとんぶり。
とんぶり初めて食べました。食感は海ぶどうっぽい...
いぶりがっこの鼻に抜けていく燻製の香りが最高です。大好き。
うおおおおおおおおおきたあああああああああ
ついに長年恋焦がれてきたきりたんぽ鍋が目の前に!!
セリの緑色が引き立って美しい。きりたんぽ鍋の中に入っている比内地鶏はもも肉だそうです。
柔らかいのに良い食感がありとても美味しい。くどくなく、でも口いっぱいに味が広がります。
そしてきりたんぽ。もっちりしていて、でもお餅とは全然違う。
ここのきりたんぽはササニシキとあきたこまちを使っていて、あきたこまちがもち米よりなのでモチモチした食感になるそう。ちなみにもち米は入れていないとの事。
きりたんぽにもち米や小麦粉を使うお店もあるけど、汁がすぐ濁るし腹持ちがあまり良くないそうです。
比内地鶏の出汁が出たスープも、そのスープを吸った野菜達も最高に美味しい。
比内地鶏のたたき。焼いた物で焼き鳥みたいな感じだった。部位はもも肉とむね肉。
旨みがぎゅっと詰まってて噛むと肉汁が口にブワァアアアァと溢れます。3皿とか余裕で食べれる。
漫画内で栗田ゆう子はこの比内地鶏を食べた時「舌の旨味のツボをひとつ残らず攻撃する」と絶賛しています。気持ちとても良く分かるよ。
登場人物みんな味の感想がプロすぎる。
同じ比内地鶏でも鶏舎の環境や育て方で全然味が違ってくるそうです。
ここのお店の比内地鶏は写真右手のように外でのびのび育っています。
色々とお話も伺う事が出来ました。
漫画に出てくるご主人の奈良さんは残念ながらお亡くなりになり、現在は娘さんがお一人で切り盛りされています。訪問時はもう1人の娘さんがお手伝いに来られてました。
お客さんは殆どが県外からだとか。美味しんぼに登場したのはだいぶ昔なので、当時は漫画を見て来るお客さんもいたけど最近は全然いないそうです。
だいぶ遅くなってしまったけれど来れて本当に良かった。
お店は営業していないシーズンもあるので、事前TEL予約は必須です。
ありがとうございました。また絶対来ます。
18:15:秋田犬の里
JR大館駅近くの秋田犬の里という施設に寄りました。大館市生まれの忠犬ハチ公が飼い主を待ち続けた大正時代の渋谷駅をモデルとした建物です。(公式HPより)
もう閉館時間でしたが開館中は秋田犬の歴史を学べたり秋田犬グッズが買えたり、時間によっては秋田犬に会えたりもするそうです。
2023年はハチ公生誕100周年だったのでお祝いされていました。
Wikipediaによると、大館市で生まれたハチ公は生後間も無く米俵に入れられて、大館駅から上野駅まで20時間かけて運ばれたそうです。価格は30円(当時)。
今回大館にはきりたんぽの為だけに来たので、秋田市内まで約100kmの道のりを戻ります。
20:30:川反で二次会
秋田市内のホテルに到着。新幹線切符とセットになっていたホテルパールシティ秋田川反さんです。
秋田市内一の繁華街川反(かわばた)に近くてとても便利。従業員の方もみんな優しかったです。
当日空きがあったのでプラス分お支払いして広い部屋にして貰いました。
さて、秋田の夜の街に繰り出します。
キャバクラのお兄さんに美味しいと教えて貰った秋田きりたんぽ屋さん。
すごく賑わっていたけど待つことなく入店。
広々した個室。店員さんもみんな親切でした。
秋田の地酒メニュー!!エリアや甘さも書いてあって初心者に優しい。
雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)を注文。
スッキリしてて飲みやすい!喉がカーっとならない感じ。カパカパいけちゃう。日本酒苦手な人でも飲みやすい気がする。
お次は高清水(たかしみず)。
少し芋っぽくて鼻に抜ける感じ。こっちの方が酒酒してる!酒好きの人はこっちが良いかも!
フードも充実してます。
先ほど食べた醤油ベースのきりたんぽ鍋と違って、ここは味噌ベースのきりたんぽ鍋でした。
時期によってはウサギ、イノシシ肉も入っているとの事で食べてみたかったけどお腹一杯で断念...
秋田の県魚ハタハタ。ハタハタはしょっつると呼ばれる秋田の魚醤にも使われています。
刺身が売り切れだったので塩焼きを注文しました。
魚の旨み×絶妙な塩味が最高!日本酒ととても合います。
メスのハタハタの魚卵ブリコも美味しい〜!美味しすぎる〜〜!!とろとろぷちっとクセになります。
しょっつるを使った唐揚げとか比内地鶏の串焼きとか絶対美味いじゃん...
大きな米ナスは田楽(でんがく)にして貰いました!ちなみに「米ナス」の読み方は「ベイナス」。
米ナスは皮まで柔らかくてトロトロ〜残骸0です。地球に優しい。
バブにゆっくり浸かって1日目終了。
まとめ
推しは推せるうちに推せ
移動時間は多かったものの、初めて秋田新幹線も乗れたし念願のきりたんぽも食べれたし大満足です。
やりたい事はやはりやるべきですね。
いつでも思い立ったが吉日が実行出来るよう日々頑張ろうと思いました。
2日目も秋田グルメを楽しみ、噂の図書館も行ってきました〜続きます〜。